もはや説明不要の王道「ドルコスト平均法」
なぜドルコスト平均法がすごいのか?仕組みをあえて説明します!
- 凡人が投資をするなら長期分散投資
- 長期投資ならドルコスト平均法
ということで、ぼくの様な凡人にも広く使われているのが超王道のドルコスト平均法です。なんならドルコスト平均法を知らない人でも使ってたりします(・▽・)
つみたてNISAを設定していれば、勝手にドルコスト平均法での投資になるからね
だけど、意外とドルコスト平均法の合理性を理解できていない人がいるんですよね
そうです!初めてNISAとドルコスト平均法の話を聞いたときのぼくです!!
平均法っていうから、「あー、時期を分散するから平均の価格で買えるってことね」って思っちゃったんですよねー
平均法って名前だけど購入価格が平均になるわけじゃないんですよ
「んなことわぁっとるわい!」という人はごめんなさい
こんな感じ ↓ のぼくのような人に向けて、ドルコスト平均法の仕組みを説明します
- ドルコスト平均法ってなに?
- なんかよく分からずつみたてNISAを始めた
- なんでそんなに広く使われてるの?
というか、最近友人がドルコスト平均法を知らないってことが判明しました
そんなわけで友人と昔の自分に向けて説明します
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なんで長期投資がいいの?
ドルコスト平均法の説明の前に、なんで長期投資が良いのかについて触れておきます
相場の未来は誰にも分からない
相場の未来は誰にも分からない、というのはすんなり受け入れられますよね
1年後に10倍になる株が確実に当てられるなら、みんな億万長者ですもんね
まあでも、
過去から今までのトレンドを見れば、今価格が高いのか安いのかは分かりそう
って思いますよね
そこで見てほしいのが、こちら。ある時期のS&P500の月足チャート(1ヶ月間隔の価格の推移)です
順調に右肩上がりを続けていたところ、何かあって15%ほど価格が下落し、1か月後には回復し始めました
一時的に価格が急落してその後また回復するのなら、価格が落ちている今は購入チャンスですよね
実際はこんな感じで価格が推移しました
さっき見た「急落した!」と思った価格は、後から見ると急落でも何でもなかったし、回復なんて始まってなかった、ということがよく分かります
もっと期間を伸ばしてみたのがこちら。みなさんご存じのリーマンショックです。
結局回復するのに5年以上かかっています。底値は2009年3月だったけど、2009年3月が底値だったと分かるのは2009年の終わりごろです
半年後に「あの時は安かった!」って分かっても、もうその価格では買えないんだから意味ないですよね
最初の15%下落は結果的に全然価格が落ちる前だったことからも、過去のトレンドから判断するっていうのは無理だと思っておいた方が無難だと思います
中には未来を当てられている頭の良い人達もいますが、凡人の我々には真似できないですよね
天才の言う通りやっとこ!っていうのも、その人が天才だったかどうか分かるのは結果が出た後です
結局真似することもできない( ´△`)アァ-
まとめるとこんな感じ
- 価格の推移は読めない
- トレンドも分かりそうで分からない
- すごそうな人も正解を言ってるか分からない
ようは何も信じられない笑
絶望ですね!こんなんギャンブルやんけ!!
それでも唯一信じられそうなこともあります。それが ↓ これ
世界市場は成長し続けている
世界中の市場を平均すると年利4%くらい(正確な数値は忘れました_(┐「ε:)_ズコー)で成長していて、今後もしばらく続くということ
これはちょっと信じられそうです
- 人口が増える
- 労働人口が増える
- GDPが上がる
- 生産性が上がって株価も上がる
こんな感じの原理だそうです。要は「人口増え続けてるんだから経済成長するでしょ!」ということ
てことはですよ、短期で見ると何も信じられずギャンブルに思えた投資だけど、長期で世界市場の平均点を取るだけで勝率の高い投資になりそうってことです
感情に流されない投資方法が大事
それなら、爆益を生みそうな危険な投資方法ではなく、平均点が取れる投資方法に従って投資していれば大丈夫そうですよね
ただ、日々の値動きを見てしまうと「今は高い!」とか「暴落した!」っていう感情が出てきてしまいます
でも上で書いたとおり、今は高い、とか暴落したから買い時か、とかって後からでしか分からないです(と少なくともらじおは思っています)
なのに感情に流された結果、最初に決めた投資方法に反して買ったり売ったりしちゃって、結果的にあのときの売買は損でしたって後で分かるんです
一番の負けパターンですよね。ぼくがやりそうなパターンです( ;∀;)
そうなると、日々の値動きに惑わされないこと、感情との向き合い方、とかが大事になってきます
そういう意味でも、長期投資は日々の値動きを見なくて良いので、感情に流されづらい投資方法だと思います( ¯−¯ )
ちなみにぼくは、その場の感情とか勢いで株を買ったりします_(┐「ε:)_ズコー
ということで、ぼくの様な凡人には長期投資が良い理由は
- 短期的な未来は分からない
- 長期的な未来は右肩上がりっぽい
- 感情に左右されない投資方法が良い
こんな感じです
ドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法とは
値動きのある金融商品を一定間隔毎に同じ金額だけ積み立てていく投資手法のこと
例えば、ある投資信託を毎月1日に1万円分買う!といった感じです
その投資信託が高くなっていても安くなっていても、毎月1日になったら1万円分買う
手法というにはあまりにもシンプル(^q^)
でもこれが長期投資の最適解として広く知られてるんですよね、すごい(^q^)
なにがそんなに良いの?
高くても安くても買う!ってことは、結局平均的な価格で買ったことになるんだよね?
という勘違いをしたのが昔のぼくです
ちょっと具体的な数字で説明します
例えば、平均100円だけど日によって値段が異なるリンゴがあるとします
これを50円のときと150円のときに1個ずつ買った場合(①)と、100円のときに2個買った場合(②)は、支出とリンゴの数が同じになります(あたりまえ)
50円/個 | 100円/個 | 150円/個 | リンゴ合計 | 支出合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
① | 1個 | 1個 | 2個 | (50+150=)200円 | ||
② | 2個 | 2個 | (100×2=)200円 |
ここで言っているのは、50円/個のときと150円/個のときに買った結果と、平均の価格100円/個のときにまとめて買った結果は同じということ(あたりまえ)
「価格によらず毎月購入する」ということから、らじおはドルコスト平均法が①のような買い方になると思ったんです
①の買い方は②と結果が同じなので、ドルコスト平均法=平均価格で買う、だと思いました
平均の価格で買うってことは、(価格変動が正規分布になるとしたら、)勝つか負けるか確率は半々じゃない?
コインの表裏をあてるのと一緒やん!
って考えました(^q^)
実際は全然違います
平均取得単価が低くなる
ドルコスト平均法でリンゴを買うと
ドルコスト平均法は、50円/個のときに1個、150円/個のときに1個、という買い方(①)ではないです
「毎月リンゴを100円分買う」というルールに従って買います
これに従うと、
- 50円/個のときは、100円÷50円/個=2個買う
- 150円/個のときは、100円÷150円/個=0.67個買う
となるので、③になります
50円/個 | 100円/個 | 150円/個 | リンゴ合計 | 支出合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
① | 1個 | 1個 | 2個 | (50+150=)200円 | ||
② | 2個 | 2個 | (100×2=)200円 | |||
③ | 2個 | 0.67個 | 2.67個 | (100×2=)200円 |
同じ200円の支出で0.67個分多くのリンゴが買えました
0.67個のリンゴ?
これを言い換えると、75円/個(=200円÷2.67個)で買えた!ということです
①と②はどちらも100円/個で買っているので、1個あたり25円(100-75=25)も安く買えてる!すてき!ってなります
これがドルコスト平均法の説明で言われている「安いときに多く買って、高いときには少なく買う」というやつです
平均取得単価が低くなるということは
結局、「ちょっと多く買えて良かったね」「ちょっと安く買えて良かったね」という話なんですが
これの何が良いかって、平均取得単価が平均価格より低くなるということです
売却するときの価格が平均取得単価より高ければ利益になるし、安ければ損益になるわけです
リンゴの平均価格は100円/個だから、そのままだとすると
- ①と②は利益がほぼなし
- ③はだいたい25円/個の含み益が出る状態
です
平均取得単価が下がれば下がるほど、最終的な勝率も上がるし利益も大きくなる!
だから平均取得単価が平均価格より低くなるっていうのは大正義なんですね
むしろそれしかないと言っても過言ではない!!(過言)
平均取得単価を下げることだけ考えろ、と言いたい!!()
勝手に調整されちゃう
でも50円/個が安かったから多く買ったのって、後から見れば安かったってだけで、結果論じゃね?
価格変動は予測できないとすると、5円/個になっちゃう可能性もあるわけです
そしたら、安いと思ってた50円/個なんて全然安くないじゃないですか。50円/個で高値掴みしちゃいましたね( ´△`)アァ-ってなります
でも大丈夫。「50円/個のとき多く買った」というのは、「150円/個のときに比べて相対的に多く買った」でしかないです
ドルコスト平均法に従うと、5円/個のときは100円で20個のリンゴを買うことになるので、20個に比べたら2個なんて少ないねってなるんです
50円/個 | 100円/個 | 150円/個 | 5円/個 | リンゴ合計 | 支出合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
③ | 2個 | 0.67個 | 20個 | 22.67個 | (100×3=)300円 |
このときの平均取得単価は、300円÷22.67個=13.24円/個
75円/個から13.24円/個まで勝手に下がっているので、少し価格が持ち直してくれたら含み益が出ちゃいます
これを見ると分かるように、50円/個が安いかどうかなんて関係ないんですよ。その後の値動きで相対的に多く買ったか少なく買ったかが決まるんだから
5円/個になった20個リンゴを買うので、結果的に50円/個のときに買った2個という量は少なかったね!ってなるんです、勝手に
だから「今高いか安いか」は考えても無駄なことが多く、むしろ考えない方が良いと思っています
ただ、5円/個は平均取得単価を下げる大チャンスなので買った方が良いはずですが、実際は評価損益的には絶賛含み損を抱えている状態です
これ以上価格が下がることを考えて、売って損切りしたくなるのが普通の感覚だと思います
感情的には売りたいけど、原理的には買った方が良い、という難しい状態です
ドルコスト平均法の負けパターンは2つ
- 投資対象が右肩下がりだった
- 価格が下落した時の狼狽売や購入額の変更
価格が暴落した時にも同じルールで積立し続ければ、ある程度回復するだけで含み益になります
平均取得単価が下がっているから、元の価格まで回復する必要もないんです
1つ目の負けパターンは置いといて、2つ目の負けパターンは感情に流されずにルールに従っていれば回避できるやつです(それが難しいのかもしれないけど)
なんも考えずに、感情にも流されずに、勝手にいい感じに平均取得単価が低くなってくれたらいいのに。。。
これまで書いてきた通り、それができるのがドルコスト平均法です
もうちょっと言うと、ドルコスト平均法による気絶投資法です
気絶投資法とは
株や投資信託を買ったことを気絶したように忘れて、長期保有する方法のこと
ドルコスト平均法!すげえよ、あんた!!
簡単な設定で自動積立できる
これが最大のメリットですが、
というのも大きなメリットです
「毎月同じ金融商品を同じ金額買う」って設定したらあとは放置ですからね
これができるのは、「一定間隔で一定額」だからです
現在の価格とか評価額とかからいくら積み立てるか決めるような手法(次回のバリュー平均法はこれ)だと、こんなに簡単な設定はできないです
プログラムを組んで自動計算&購入できるような人でなければ、毎月自分で価格と評価額をチェックして、自分で価格を入力して購入ボタンを押さないといけない
暴落時は自分の資産がどんどん目減りしていくのを見ながら、淡々とルールに従ってお金を入れていくっていうメンタル勝負になります
ロボットかな!?
というのは、それだけで負けパターンの片方を無くせるのでとても大きなメリットなんですね
ドルコスト平均法!やっぱすげえよ、あんた!!
まとめ
ドルコスト平均法はめっちゃ単純なのによく出来てる!
仕組みを理解する必要すらないので、この記事を読む意味も特にねえ!
けど、理解していれば自分でアレンジしたりNG行動が分かったりするので、やっぱり意味あるかも!
そんな感じです
当時のぼくは「平均」「時間分散」という単語だけで拾って勝手に勘違いしてたんですねぇ
もうちょっと窓口のお姉さんの話を真面目に聞くべきでした
実際は平均価格で買えるってことではなく、平均取得単価が下がるよ!手軽なのにすごいよ!!
ということを伝えてあげたい。そしたら3年くらいは早く長期投資始められていたのに…
最初に設定したらあとは気絶しとくのが良いって、やっぱ単純だけど最良の方法だなって書いてて改めて思いました
次回!
おわり
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